ラフで同じブランド、同じモデル、同じ番号のボールが二つ見つかったとき、ロゴや番号だけでは自分の球だと確認できないことがあります。小さくても自分だけの印があれば、その場で見分けやすくなります。
規則でも、プレーするボールには識別マークを付けておくことが勧められています。印がなくても、それだけで罰になるわけではありません。ただ、自分のボールを確かめるときには役立ちます。
識別用の印は、一目で分かるものを一つ
最初は「番号の横に赤い点を二つ」「モデル名の下に青い短線を一本」など、簡単な印で十分です。イニシャルでも構いません。構えたときの見た目を整える必要はなく、球を拾わずに見たときにも自分の印だと分かることを優先します。
同伴者も使いそうな黒い点一つだけでは、同じ印を付けている人がいるかもしれません。色・数・位置の組み合わせを決めておくと、区別しやすくなります。たとえば「赤い点を二つ、番号の右」という具合です。
印はラウンド前に付け、インクが乾いてからバッグへ入れます。メーカー名、モデル名、番号など、もともとの表示も読める状態にしておきます。線や印をにじませず描く手順は、ゴルフボールにまっすぐラインを引く方法で詳しく説明しています。
暫定球には、別の印を一つ加える
暫定球を使えるのは、元のボールがペナルティーエリアの外で紛失した可能性があるか、OBの可能性がある場合です。
同じモデルのボールを暫定球に使うなら、並べて見比べなくても区別できるようにしておきます。印の位置を少しずらすだけでは、草の中で見え方が変わると迷います。
普段使うボールが「赤い点二つ」なら、暫定球には青い短線を加えます。番号の違うボールを選ぶのも一案です。ラウンド前に向きを変えながら見比べ、一目で区別できることを確かめます。通常のボールと暫定球の候補をバッグの別のポケットへ入れておけば、打ち直す場面でも取り違えにくくなります。
暫定球を打つときは、印を変えるだけでは足りません。ストロークの前に「暫定球を打ちます」と、同伴者やマーカーへはっきり伝えます。「もう一球打ちます」だけでは、暫定球を打つ意思が伝わりません。「暫定球、3番、青い短線です」と言えば、どのボールかも分かりやすくなります。色や番号まで伝えることは、規則上の必須事項ではありません。近くに伝えられる人がいない場合は、暫定球を打った後、伝えられるようになった時点で知らせます。
元のボールと暫定球が同じ辺りで見つかり、どちらか分からなくなると、見つかった数に応じて規則上の扱いが変わります。打つ前に一目で区別できる印を付けておくのが確実です。詳しい処置は、R&Aの規則18.3c(2)で確認できます。
識別マーク、アラインメントライン、ボールマーカーは別のもの
似た言葉ですが、役割はそれぞれ違います。
- 識別マークは、自分の球を見分けるために球へ描く印です。
- アラインメントラインは、主に狙う方向を合わせるために球へ描かれた線です。自分だけの色や形なら識別にも使えますが、よくある黒い直線だけでは他の球と重なることがあります。
- ボールマーカーは、球を拾い上げるときに元の位置を示すコインなどの物です。球の表面に描く印ではありません。
アラインメントラインを、そのまま識別用の印として使うこともできます。ただし、狙いを合わせやすい線と、ほかのボールを見分けられる印では役割が違います。識別用として十分かも確かめておきましょう。
見つけた球を拾って確認するときの順番
草や泥で印が見えず、そのままでは自分のボールか分からないこともあります。確認のために拾い上げる場合は、先にボールの位置をマークします。ボールを回すことも拾い上げる行為に含まれます。拭くのは識別に必要な範囲だけにし、確認が済んだら元の位置へリプレースします。パッティンググリーン上でも先に位置をマークしますが、そこでは拾い上げたボールをきれいにできます。
ラウンド前に、普段使うボールと暫定球の候補を一度だけ並べます。一目で違いが分からなければ、色・数・位置のどれかを変えてください。