EagleLineガイド

パッティングを上達させる基本|距離感・方向性・練習方法

パットが決まらない日ほど、グリップを変えたり、ヘッドをまっすぐ引こうとしたり、すぐに打ち方をいじりたくなります。

でも、カップの右に外れた一打と、まっすぐ転がったのに手前で止まった一打は、同じ「外れ」でも別のミスです。フォームを直す前に、ボールがどこへ出て、どこで止まったかを見る。そこから始めると、その日の課題をかなり絞れます。

パッティンググリーンで、ボールを置くゴルファーの手元とパター
練習グリーンでボールをセットするゴルファー。写真:Ahmet Can Avcı / Pexels

外れ方を、まず前後と左右に分けて見る

迷ったら、できるだけ曲がりの少ない1〜2メートルのラインから5球打ちます。この5球の途中ではグリップや構えを変えず、最初の30センチでどこへ出たかと、ボールが止まった位置を見ます。

たとえば、最初の30センチで4球が狙いより右へ出て、どれもカップの横あたりまで転がったなら、先に見るのは出球です。振り幅は変えず、後述のゲート練習へ移ります。

反対に、最初の30センチは狙った方向へ出ているのに4球とも手前で止まったなら、打ち出し方向をいじらず、距離感の練習へ移ります。左右にも前後にも散るときは、さらに短いストレートラインへ戻り、ボール位置や打点が毎回ずれていないかを確かめます。

曲がるラインでは、「右に外れた=右に打ち出した」とは限りません。強さが変われば曲がり幅も変わるため、原因を切り分けるときは曲がりの少ない場所を使います。

ドリルのあとに同じ場所からもう5球打ち、最初の5球と比べます。カップに入った数ではなく、最初に見つけた偏りが減ったかを見る。練習の方向が合っているかを判断する手がかりになります。

距離感は「入れる」より「止める」

距離感の練習では、あえてカップを狙わないほうが分かりやすいことがあります。

練習グリーンやマットに、近・中・遠の三つの目標エリアを決めます。目印を置けない場所なら、芝の色や既存の線を使えば十分です。近・中・遠の順に一球ずつ打ったら、次は遠・中・近の順で打ちます。

近・中・遠の三つの停止ゾーンを使うパッティングの距離感練習
カップを狙わず、決めたゾーン内で止めます。近いゾーンから始め、同じテンポのまま距離を変えます。

見るのは、入ったかではなく止まった場所です。ショートが続くなら、次の一球は振り幅を少し大きくする。オーバーなら少し小さくする。それだけでも傾向がつかみやすくなります。

遠い目標ほど強く打ちにいきたくなりますが、まずはテンポを変えず、振り幅で距離を合わせます。何メートルなら何センチ引く、という共通の物差しはありません。大切なのは、その日のグリーンで自分なりの基準をつかむことです。

方向性は、最初の30センチを見る

方向性を確かめるなら、長いパットより、短くてできるだけまっすぐな場所が向いています。

ボールの20〜30センチ先に、まずはボール2個が通るくらいの幅で目印を2つ置きます。続けて通るようなら、少しだけ狭くします。狭くすることが目的ではなく、打ち出した方向が目で分かる幅なら十分です。

ボールの20〜30センチ先に、二つの目印でゲートを作る打ち出し方向の練習
ボールの20〜30センチ先に目印を2つ置き、その間を通します。最初は広めにし、慣れたら少しずつ狭くします。

この練習で見るのは、カップに入ったかではなく、ボールがゲートを通ったかどうかです。ゲートを外れたら、まず出球を確認します。ゲートを通ったのにカップを外れた場合は、距離感やラインの読みも含めて振り返ります。

練習グリーンでは、平らなボールマーカーを使うのが無難です。ティーを刺す場合は、施設のルールを確認してください。自宅のマットなら、コインやマスキングテープでも代用できます。ラウンド中は、打つ方向を示すための物を地面に置くことはできません。

ラウンド前は、その日の速さをつかむ

スタート前の練習グリーンは、何球入るかを試す場所というより、その日の転がりを覚える場所です。

最初はカップを狙わず、ほかの人の邪魔にならない方向を選んで、グリーンの縁の少し手前へ長めのパットを打ちます。入る・入らないがないので、ボールがどこで止まったかだけに集中できます。次に、同じくらいの距離を上りと下りから打ち、いつもの振り幅でどれくらい転がるかを見ます。

仕上げは短いストレートラインです。時間がなければ、長めを数球、短めを数球だけでも構いません。速さと出球の感覚がつかめれば、ラウンド前の準備としては十分です。

ボールのラインは、合う人だけ使えばいい

ボールのラインは、打ち出したい方向を目で確認するためのものです。構えやすくなる人もいれば、かえって気になる人もいます。合わなければ、無理に使う必要はありません。

傾斜があるパットでは、ボールの線をカップへ向けるとは限りません。ボールの後ろから打ち出したい方向を決め、そこへ線を合わせてからパターフェースを合わせます。構えたときに線が狙った方向と違って見えたら、体や手で無理に合わせず、いったん離れて読み直します。グリーン上でラインの向きを変える場合は、先にボールの位置をマークし、同じ位置へ戻します。

EagleLineで保持したゴルフボールに、青いラインが引かれている様子
EagleLineで青いラインを引いたボール。

EagleLineは、ボールを本体に固定し、内蔵マーカーでラインを引くラインマーカーです。

ラウンド中のボールの扱いについては、JGAのラインに関する案内最新のゴルフ規則をご確認ください。

練習をコースにつなげる

同じ場所から何球も続けて打つと、だんだんうまくなったように感じます。ところがコースでは、同じパットをやり直す機会はありません。

練習の最後はボールを一つだけにして、打つたびに場所と目標を変えます。傾斜を読み、狙いどころとタッチを決めて打つ。結果を見たら、次の場所へ移ります。これで、練習が実戦に近づきます。