同じ右外しでも、ボールが最初から右へ出たパットと、狙った方向へ出てから傾斜で右へ切れたパットは、見直すところが違います。
ところが、カップの横に止まった位置だけを見ていると、その二つを区別できません。右へ外れたら左へ、左へ外れたら右へと、一球ごとに狙いをずらす前に、まずボールの出だしを見ます。
右に外れた一球だけでは、原因は決められない
ここでいう打ち出し方向は、ボールがパターフェースを離れた直後、狙った線に対してどちらへ出たかという意味です。TrackManでは、パッティングの「Launch Direction」をボールが最初に出た方向と定義し、その後の横方向の動きを表す「Break」と区別しています。
計測器がなくても、短くて曲がりの少ないパットなら、最初の20〜30センチは目で追えます。見るのは「入ったか」ではなく、決めた方向へ出たかどうかです。
右や左に外れたという結果だけで、構え、フェースの向き、ストローク、打点のどれが原因かまでは分かりません。出球を確かめるのは、原因を断定するためではなく、次に試すことを絞るためです。
曲がりの少ない1〜1.5メートルで、6球を記録する
練習グリーンの空いている場所で、なるべく傾斜の少ない1〜1.5メートルのラインを選びます。ボールの20〜30センチ先に、狙う方向が分かる目印を決めてください。芝の色の違いなど、もともと見えているものがあれば十分です。
同じ場所から6球打ち、途中では握り方やボール位置を変えません。一球ごとに、次の二つだけを記録します。
- 最初の20〜30センチ:狙いより左/ほぼ狙い通り/狙いより右
- 止まった場所:カップより手前/カップ付近/カップより奥
「ほぼ狙い通り」の幅は、最初に決めておきます。練習用の平らなマーカーを左右に置ける場所なら、ボール一つ分より少し広い通り道をつくると見やすくなります。施設の決まりを優先し、ほかの人のラインには置かないでください。
6球で原因やその日の傾向を決めることはできません。ここでは、同じ条件で外れ方を記録し、次に見る項目を絞ります。
出球と止まった場所を組み合わせて見る
記録した6球は、カップイン数よりも並び方を見ます。
| 見えた傾向 | 次に見ること |
|---|---|
| 出球が同じ側に集まった | 打ち出し方向を詳しく確かめる |
| 出球は狙いに近いのに、最後は同じ側へ外れた | 傾斜の読みと強さを見直す。ストロークをすぐ変えない |
| 出球も止まる距離も散った | さらに短い距離へ移り、条件を簡単にする |
| カップには入るが、出球は毎回違う | 入った数だけで合格にせず、同じ方向へ出せたかを見る |
たとえば、6球中5球が最初から右へ出て、距離はおおむね合っていたとします。ここでは「右へ出る球が多かった」と記録し、次は打ち出し方向を詳しく確かめます。
反対に、出球は狙いに近いのに右へ切れたなら、左へ狙いをずらして帳尻を合わせる前に、傾斜と強さを読み直します。長さや傾斜を変えて練習したいときは、距離感・方向性を分けて見る基本練習も参考になります。
記録に合う練習へ進む
出球が同じ側へ集まったなら、打ち出し方向を詳しく確かめます。後方から20〜30センチ先の目印を選び、そこへ出たかを見ます。構えたときに違って見えても、フェースだけを合わせ直さず、いったん構えを解きます。
ボールに引いた線を使う場合は、後方で決めた目標、ボールの線、パターフェース、アドレスの順に合わせます。詳しくはパターでボールのラインを合わせる方法で確認できます。
出球は狙いに近く、最後だけ同じ側へ外れるなら、パターラインを読む順番へ進みます。出球も距離も散るなら、いったん距離を短くして、同じ6球を記録し直します。
次に右や左へ外れたときは、カップの横だけでなく、最初の20〜30センチも見てください。